目次
- 1 4種類の愛着スタイルを解説!恋愛・人間関係の距離感は幼少期に決まる?
- 2 愛着スタイルのセルフテスト
- 3 愛着スタイルのセルフテスト:質問①
- 4 愛着スタイルのセルフテスト:質問②
- 5 愛着スタイルのセルフテスト:質問③
- 6 愛着スタイルのセルフテスト:質問④
- 7 セルフチェックの結果と4つの愛着スタイル
- 8 愛着スタイル:安定型(The secure style)
- 9 愛着スタイル:とらわれ型(The preoccupied style)
- 10 愛着スタイル:拒否・回避型(The dismissive avoidant style)
- 11 愛着スタイル:恐怖・回避型(混乱型)(The fearful avoidant style)
- 12 動画で解説:愛着スタイルと用初期の親との関係
- 13 愛着スタイルを質問で見分ける
- 14 まとめ
4種類の愛着スタイルを解説!恋愛・人間関係の距離感は幼少期に決まる?
皆さんは対人関係でどんな悩みを抱えていますか?
親密さの問題
- 親密になれない
- 距離感がわからない
- 不安が強い
など、色々な要素があると思います。

そんな自分の心理を理解するのにオススメなのが「愛着スタイル」を知ることです。
愛着スタイルとは
人間が対人関係を形成する 場面でみられる心理的な傾向のことです。
今回は簡単な愛着スタイルのセルフテストをご紹介した後
4種類ある愛着スタイルそれぞれの傾向をご紹介します。
5人に1人いると言われている「生まれつき特に敏感な人=HSP」
カップルの場合36%の確率でどちらかがHSPです。
自分、相手の敏感さの違いを理解するため、多くの人にとってカップル関係の必読本です!
愛着スタイルのセルフテスト
愛着スタイルは、幼少期の親との関係が大きく影響していると考えられており
幼い子供は、親と一緒にいる所を観察して判断されるようですが
成人にはもう少し長い質問を行います。

今からご紹介する①〜④の質問の中で
自分に1番の傾向にあてはまっている質問を選んでみてくださ。
愛着スタイルのセルフテスト:質問①
- 相手との心の距離を縮めるのは簡単だ。
- 他人を頼っても、他人に頼られても、心地いい。
- 一人になっても拒否されてもさほど気にしない
愛着スタイルのセルフテスト:質問②
- できれば他人と心通わせたいが、私が望むほど、相手は私に近づきたいと思って居ない気がする。
- 親密な関係を持たないのは嫌だけど、私が愛するほどには、相手は私を愛していないと心配になる。
愛着スタイルのセルフテスト:質問③
- あまり親密な関係なんて無いほうが良い。
- 自立して自給自足でいることのほうが大切だ。
- 頼るのも頼られるのも良い気はしない
愛着スタイルのセルフテスト:質問④
- 他人と心の距離を縮めるなんて無理。
- できればそうしたいが、相手を信じたり頼ったりするのは難しい気がする。
- 離れていったり、裏切ったり、ひどいことをされたりして、傷つけられないか心配
セルフチェックの結果と4つの愛着スタイル
複数の項目に同じくらい該当していると感じたり
セルフチェックをするときの気分などで①〜④のどれに該当しているか
変わるように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
基本は「最初に選んだもの」についてよく読んでみましょう。
愛着スタイル:安定型(The secure style)
「愛着スタイル:安定型」は質問①に該当すると感じる方で、およそ50%の方が該当します。
人間関係やパートナーとの親密さに対して
- 私は愛される人間
- 身近な人は私を見捨てない
と安心感を感じており、自分にも他人にも肯定感があります。

愛着スタイル:とらわれ型(The preoccupied style)
「愛着スタイル:とらわれ型」は質問②に該当すると感じる方で
およそ10%の方が該当します。
親密な関係を望んでいますが、その反面で
相手に受け入れてもらえないのではないかと怖れる心理があるようです。
完全に突き放されたかと思えば、侵入的に過干渉になるなど
幼少期の親の接し方に一貫性がない場合
親子関係で「どうすれば変わらず注目してもらえるか?」と不安を感じます。

大人になってからも、様々な方法で相手の愛を保ち続けようと過剰に努力することがあります。
とらわれ型の人は、相手のことが好きで、自分より素敵だと思っていても
自分の価値には不満をいだいていることが多いようです。
愛着スタイル:拒否・回避型(The dismissive avoidant style)
「愛着スタイル:拒否・回避型」は質問③に該当すると感じる方で
およそ25%の方が該当し、親密さを避けようとする傾向があります。
親密になることからくる恐れや虚しさをごまかすため
拒否・回避型の特徴
- 多忙にする
- 孤高になる
- 感情を軽視し、過度に論理的になる
- 自分は正しい、悪いのは相手
などで自己防衛することもあります。
根底には
- 依存すること
- 甘えること
- 世話されること
への拒否感やわだかまりを感じている事が多いようです。

そのため
- 甘え上手な人を嫌う
- 自己憐憫(れんびん)の人を嫌う
- 誰の世話にもならないと主張する
- 自分のメリットになるか:価値基準で人を見る
などの傾向も有るようです。
親が

など
子供の感情的・身体的な求めや「愛してほしい、見てほしい」
などを無視して接した場合に形成されやすい愛着スタイルです。
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愛着スタイル:恐怖・回避型(混乱型)(The fearful avoidant style)
「愛着スタイル:恐怖・回避型(混乱型)」は質問④に該当すると感じる方で
およそ15%の方が該当し、親密さを避けようとする傾向があります。
このタイプの愛着スタイルの方の傾向は
- 慢性的に臆病・心配性
- 気分が落ち込んでいる・孤独
などがあるようです。

親密な関係になりたくても拒否されるのが怖く、強い葛藤や動揺があり
人に近づくチャンスがあると混乱する傾向があるようです。
幼少期にネグレクトなど、過度な放任主義
- 育児放棄(いくじほうき)
- 育児怠慢(
いくじたいまん) - 監護放棄(かんごほうき)
などや身体的な虐待を受けた場合にも形成されやすい愛着スタイルです。

愛着や親密さ全体が苦痛に感じられ自分にも相手にも否定感があります。
同じ回避型でも「自分は正しく、相手は間違い」と考える拒絶型とは違い
恐怖型は「悪いのは自分だ」と思って安心しようとする傾向が有るようです。
動画で解説:愛着スタイルと用初期の親との関係
愛着理論の根底となる考えや
愛着スタイルがどうして幼少期の頃の親との関係を重要視しているのかを
↓動画で解説しています↓
愛着スタイルを質問で見分ける
皆さんは幼い頃の家庭や学校の思い出はどんなものがありますか?
愛着スタイルは幼少期の親との接し方、育った環境が大きく関わっていると考えられています。

なので、幼少期の学校や家ではどのようだったかを尋ねることでも
大まかな愛着スタイルの傾向が分かるようです。
- 安定型=問題があっても常識的な範囲で幸せな記憶が多い・それらをあまり隠そうとしない
- 拒絶・回避型=全部忘れた・衝撃的な過去があったけど動じなかった・別に、などぶっきらぼう
- とらわれ型=ちょっとの質問で、本が1冊できるぐらい語り始める
- 恐怖回避型=慎重に言葉を重ねる・信用しないと語ってくれない
まとめ
今回は愛着スタイルのセルフチェックと「4タイプの愛着スタイル」について解説しました。
愛着スタイルはおよそ50%の人が安定型以外の不安定型になるようです。
私も「とらわれ型」の傾向があると感じました。
安定型で有ることに越したことはないですが、それ以外の方も
自分の愛着スタイルを「病的・問題が有る」と捉えずに
自分の「テーマ」だと認識するのがおすすめです。
次回は安定型がもつメリットと、愛着スタイルを安定型に近づける方法を解説しようと思います。