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知的謙遜レベル測定テスト!あなたの知的謙遜はどのくらい?
これまで様々なメリットや鍛え方を紹介してきた知的謙遜。
知的謙遜の概要を理解して鍛え始めようとする前に、自分の現状を把握するのがおすすめです!

ペパーイン大学の研究によると、もともと謙遜レベルが高い人ほど謙遜を養おうと思う傾向が強く
逆に傲慢な人ほど「謙遜なんか不要だ」と思う傾向があるそうです。
知的謙遜に取り組む前に、まずは現状を把握して、自分に足りない面や、今のままで十分な面などを理解しましょう!
22問の知的謙遜計測テストのやり方
このテストはペパーイン大学が開発したもので、既に数千人を対象に調査、実施が行われています。
22問で構成されています。
まずスマホのメモ機能か、紙とペンを用意してください。

それぞれの問いに対して
- 1点…まったく違う
- 2点…違う
- 3点…どちらとも言えない
- 4点…同意
- 5点…強く同意
上記の点数で回答してください!
その際、ランダムに回答したり、点数だけ書いていくのではなく
それぞれの問の番号と点数がわかるように回答してください。
回答例問1=4点/問2=3点/問3=1点
日常生活での自分の態度や心理動作を素直に思い出して回答しましょう!
それでは早速テストスタートです。
22問の知的謙遜計測テスト
- 自分のアイデアはいつも他人のアイデアより良い○
- 大抵の場合、自分が他人から学ぶことよりも、他人が自分から学ぶことの方が多い○
- 自分の信念に自信がある時には、その信念が間違っているケースはまず無い○
- 大抵の話題において、自分の知識を使って意思決定をしており、他人の専門性に頼ることはない○
- 重要な話題について、他人の視点に惑わされることはない○
- 他人から自分の意見が間違っていると教えられた場合、重要な意見でも変えることができる
- 重要な問題について良い理由があれば、自分のポジションを変える意思がある
- 自分の重要な信念でも、新たな情報があれば変えることができる
- 納得できる理由があれば、積極的に自分の意見を変えたい
- 重要な話題がでっち上げだと分かったら、すぐに考えを変えたい
- 自分が行う意思決定の方法と、他人が行う意思決定の方法の違いを尊重する
- 他人の意見を聞いて自分の立場を変えることはほとんど無い○
- 重要な問題について違う考えを聞いてみたい
- 重要なトピックスについて意見が合わない相手とも、冷静に対話ができる
- 他人と意見が異なっても、そこに正しい視点を見出すことができる
- 自分にとって大事な意見に反対されると、攻撃を受けたように感じる○
- 自分にとって大事な意見でなくとも、誰かの意見と食い違うと個人的な攻撃を受けたように感じる○
- 自分の最も大事な考え方に反対されると、不安な気持ちになる○
- 重要なポイントで意見が異なっていても、他人に尊敬の念を向けることができる
- 自分と意見が違う相手でも、話を聞いてみたい
- 自分にとって重要なアイデアに反対されると、ちっぽけな人間になったような気がする○
- 自分が心から好きな話題に反対されると、ちっぽけな人間になったような気がする○
知的謙遜レベル測定テスト/採点方法
22問に点数をつけ終わったら、問題文の後ろに「○」のついている設問の点数を反転させてください。
点数反転の例
- 問1が5点→1点
- 問2が2点→4点
- 問3が3点→3点
点数を反転させる問は1/2/3/4/5/12/16/17/18/21/22です。
反転後、全ての点数を合計し、22で割って平均点を出してください。
テスト結果の見方
まずは平均点から全体的な知的謙遜レベルを見ていきましょう。
- 平均点が3点以下
知的謙遜レベルが平均よりも低いです。知的謙遜トレーニングに取り組んでみましょう。
- 平均点が3.5点前後
平均的な知的謙遜レベルです。この後紹介する知的謙遜のカテゴリーで自分の苦手な所を改善してみましょう。
- 平均点が4点以上
平均よりも知的謙遜レベルが高いです。現状を維持しつつ、知的謙遜を生かして様々な情報に触れてみましょう
知的謙遜4つのサブカテゴリー
このテストは、知的謙遜を4つのサブカテゴリーに分類して、それぞれの点数を知ることができます。
- 知識や情報をエゴと切り離して考えられるか
- 立場を柔軟に変えることができるか
- 他人の視点を尊敬することができるか
- 自分の知識に過大な自信がないか
それぞれのカテゴリーの平均点を出すと、自分が知的謙遜の中でもどのカテゴリーが得意で、どのカテゴリーが改善の余地があるのかを理解することができます。
①知識や情報をエゴと切り離して考えられるか
このカテゴリーは問16/17/18/21/22の平均点です。
エゴとは=自尊心、うぬぼれ、利己的な言動などのことです。

知識や情報を得たから態度がデカくなったり、偉そうだったり、他人に強要したりする人はエゴとの切り離しが改善点になります。
子供への厳しいしつけや、過剰な教育なども親のエゴの一部です。
②立場を柔軟に変えることができるか
このカテゴリーは問6/7/8/9/10の平均点です。
ピタゴラスは「世の中は綺麗な整数で出来ている」と信じていたので、ルート(√)を発見した人を処刑し、数学の発展が遅れた歴史もあります。

自分が信じていた知識が最新のものに覆った、新しくなった、他にもっと良いやり方や情報を知った。
そんな時に自分が今までとっていた立場や態度を柔軟に変えることができるか、思い込みに囚われない判断能力や成長に欠かせない能力です。
③他人の視点を尊敬できるか
このカテゴリーは問11/13/14/15/19/20の平均点です。
ビジネスでも顧客では無い人の意見で業績が伸びることはよくあるようです。
自分が嫌いな相手の意見、立場が違う、異なる意見や相手でも尊敬することができる能力のことです。

自分を褒めてくれるだけの人から学べることは多くなく、味方のみで周りを固めるのは個人としても、集団としても思考が行き詰まり視野を狭めてしまう場合がほとんどです。
誰が言っているかより、何を言っているかを大切にしたり、異なる意見の中でも最良のポイントを探すことが大切です。
④自分の知識や情報に過大な自信を持ていないか
このカテゴリーは問1/2/3/4/5/12の平均点です。
現代、特にSNS上では断定した発言をしたり、極論を断言した方が注目されやすい傾向もあるため過大な自信がよくみられます。
ですが、実際はエガス・モニスが治療に応用しノーベルを受賞した「ロボトミー手術」でさえ
受賞6年後には「非人道的、野蛮で許されるものではない」と一瞬で評価が覆りました。

教科書に載るレベルの常識でさえガンガン覆っています。
覆った常識
- 大人になってから脳の細胞は増えない→増える
- 鎌倉幕府が出来たのは1192年→1185年
- 人間の細胞は60兆個→今は37兆個が有力
自分にとっての事実や考え方なのか、それとも誰から見ても客観的な事実なのをしっかり区別し、知識や情報は結論ではなく可能性かもしれないことに気を配りましょう。
絶対にこの情報が正しい!間違いない!という態度は知的謙遜から最も遠いものなのかもしれません。
私も気をつけます!🐴
まとめ
知的謙遜レベルが低くても落ち込むことはありません。
知的謙遜の弱い部分に気付かず生きて行くより、今気付いて改善への取り組みを始める方がメリットが多いはずです。
私は初めてテストをしてみた時「柔軟に立場を変える」の点数は高かったのですが、その他が軒並み低い点数で、すごく落ち込んで恥ずかしい気持ちになりました(笑)
知的謙遜は後天的に鍛えることが期待されているスキルなので、少しずつでも改善できるよう取り組んでみましょう!