人気には種類がある「一番好きな子は?嫌いな子は?」ジョン・クーイのソシオメトリックテストを解説

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人気には種類がある「一番好きな子は?嫌いな子は?」ジョン・クーイのソシオメトリックテストを解説

 

たてがみ君
皆さん人気者と聞くとどんな人を思い浮かべるでしょうか?

 

学校にも会社にも一人は皆んなから人気があり注目されている人がいると思います。

 

 

 

 

現代ではSNSの発達も手伝い、多くの人が

「人気者になりたい!もっと注目されたい」と感じているかもしれません。

 

そこで今回は「人気」の種類やそれに伴う代表的な実験などについて解説しようと思います!

 

一番好きな子は?一番嫌いな子は?ジョン・クーイのソシオメトリックテスト

 

1982年デューク大学の心理学者ジョン・クーイが行った有名な実験があります。

 

クーイは500人を超える子供たちに同級生全員の名前が書いたリストを見せて

2つの質問をしました。

 

  1. 一番好きな子は誰?
  2. 一番嫌いな子は誰?

 

子供はどちらの質問にも好きなだけ名前を挙げていいことになっています。

 

 

 

 

 

そうすると以下のような興味深い結果が出ました。

 

調査からわかった2つの傾向

  • 「一番好き」と「一番嫌い」両方に入っている子供がいること
  • よく名前が挙がる子と、ほとんど上がらない子供がいる

 

 

子供たちを対象とした類似の研究は過去にもあったようですが

ジョン・クーイが画期的だったのは解答から

人気のタイプを5つのカテゴリーに分類しグループ分けをしたことです。

 

 

POPULAR 「人気」の法則: 人を惹きつける謎の力 (単行本)

 

 

ジョン・クーイが作った5つのマトリックス図

 

ジョン・クーイは子供たちを次の5つのグループに分けました

 

人気のタイプ分け

  • 人気の有る子=好きに名前が多く上がり、嫌いにほとんど名前が出ないこ
  • 敵味方の多い子=好きにも、嫌いにも名前が多く挙がるこ
  • 拒否される子=好きに名前がほとんど上がらず、嫌いに多く挙がる子
  • 無視される子=好き、嫌い、どちらにもほとんど名前が挙がらない子
  • 平均的な子=名前は多く挙がらないが、たいてい他のカテゴリーに近い特徴の子

 

 

このグループ分けでは平均的な子が40%で最も多く

その他の4グループが60%

敵味方の多い子が一番割合が少ないという傾向があります。

 

 

妬まれる人は恰好の標的

 

 

さらにそれぞれ次のような特徴がみられるようです

 

タイプごとの特徴

  • 人気の有る子=仲間に親切/遊びに誘う/アイデアを提案する
  • 敵味方の多い子=思春期に高いステータスを誇る/目立つ
  • 拒否される子=意地悪/脅かす/からかう/命令する/話を聞かない
  • 無視される子=誘う関係築くのに時間かかる/環境に適応しやすい/長期的には敵味方以外のカテゴリーに移動していることも多い

 

 

クーイは人気のある子」「拒否されるこ」「無視される子をそれぞれ違う地域から集め

遊ばせる追試験を行ったところ、違う集団内でも同じカテゴリー傾向が見られ

このグループ分けは持続性があると指摘しています。

 

友情

 

 

その他の追試験でも「人気」「拒否」「無視」「平均」

にカテゴライズされた小学生の半数以上が

高校生になった5年後も同じグループに属しているという報告もあるようです。

 

2種類の人気=好感とステータス

 

クーイのタイプ分けを元に、現代で考えられているのは

人気がある人には少なくとも2種類のタイプがいるということです。それが

 

  • 好感を持たれている人人間的な魅力
  • ステータスのある人社会的地位

 

です。

 

二つの人気の違いについて書き出してみましょう

 

 

好感から来る人気者の特徴

好感で人気の人の特徴
  • 信頼できる
  • 公明正大(公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと)
  • ユーモアのセンスがある
  • 他者から受け入れられる
  • 礼儀正しい
  • 寛容である
  • 幸福感があるなど

 

ステータスから来る人気者の特徴

 

ステータスで人気のある人の特徴
  • 目立っている
  • 影響力がある
  • 支配的力がある
  • インフルエンサー
  • 社会的地位=ステータスが高い(お金/車/家/美など)

 

どちらの人気者も皆さんの頭に浮かんでくると思います。

 

 

アニメキャラクター

 

 

ここで面白いのがステータスについて調査した研究です。なんと

 

ステータスがありながら、人間的に好かれていた人はたった35%程度だったのです。

 

 

 

 

 

つまり、残りの65%はステータスがあり、影響力を発揮したり、注目はされているけれど

好感はもたれていませんでした。

 

つまりステータスはあるけど人気ない人の多くは敵味方タイプ傾向があるようです。

 

ステータスを求める人気と好感の人気を区別する

 

このグループ分け調査の難しいところは「敵味方の多い子」は人数が少ないと言う点です。

 

そのたサンプル不足により「敵味方」タイプがどんな人生を歩むのか

追跡調査による詳細が未だわかっていないことです。

 

ですが数少ない研究結果によると

敵味方タイプは長期的には損をしていく傾向がみられるようです。

 

 

嫌そうな犬

 

 

 

また貧困家庭の小学4年生およそ300人を追跡調査した結果5グループの中で

敵味方タイプは10代での妊娠率が最も高く

子供を持つ10代全員と比較すると、最も若く子供を産む傾向もあるようです。

 

 

また「好感」からくる「人気」を持つ人には長期的にも多くのメリットがあることがわかっています。

 

今後もそれぞれのタイプが大人になった時や長期的な影響の話。

 

どうして人はステータスを持っている人に強く惹かれるのかなども話していこうと思います。

 

まとめ

 

私達は「人気」と聞くとすぐテータス=社会的地位や目立つことを意識してしまいます。

ですが人気には好感とステータスの2種類があることを意識巣ることは特に現代では大切な要素だと思いました。

 

 

 

 

 

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