最近マインドフルネスという言葉を耳にしたことはありますか?
よく「マインドフルネス瞑想」など「瞑想」とセットに扱われることも多くなってきました。
でもマインドフルってなんなの?瞑想とはどう違うの?何の役に立つの?など疑問を持たれる方も多いと思います。
今回はマインドフルネス関連のことを簡単に解説していきます。
目次
マインドフルネスと瞑想って何が違うの!?マインドフルネスが心理学に導入された経緯を解説!
まず「マインドフルネス」とは何か、すごく簡単に言うと
「気づき、観察」=「マインドフルネス」
です。
え?それだけと思われるかもしれませんが、簡略化して結論だけ述べるなら「気づき、自己観察」につきます。
マインドフルネスは「気付き、自己観察」を通じて以下の性質を意識したり、鍛えたtりします。
- 自分の内面に反応しない性質
- 自己を観察する性質
- 自分の行動を意識できる性質
- 自分の内面を言語化できる性質
- 自分の内面を善悪でジャッジしない
元々英語には無かった言葉なのですが「マインドフルネス」がどの様に生まれたのか説明します。
自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス
マインドフルネスの誕生
「マインドフルネス」というアイディアを最初に提唱したのはマサチューセッツ大学のジョン・カバット・ジン先生です。
ジン先生は自ら仏教の指導者に学び、西洋医学と合体させる事を目標にしていました。
その中で、仏教の「念」という概念を「マインドフルネス」と訳したのです。
ジン先生は従来の心理療法に仏教で行われる座禅の要素を組み入れ、医療と社会の現場に導入する事に成功し後に二冊のベストセラーが出版されました。
現在も様々な関連書籍が発売されています。
ブッタが行ったマインドフルネス・科学的な効果
仏陀(ブッダ)が瞑想をして悟り(さとり)をひらいた事は有名な話です。
仏陀はどの様に瞑想を使って悟りの境地に達したのか簡単に説明します。
こんな感じです。
これでどんな欲望や感情にも巻き込まれない、囚われることがないという事です。
仏陀のような境地に到ることは到底できないでしょうが
この感情など内面を観察する事が凄い効果を発揮すると近年の実験で明らかになっています。
ジン先生の活躍もあり1990年あたりから瞑想がメンタルや脳に良い影響があるのではないかと臨床試験もどんどん増え始めました。
それらの実験から質が高いとされる47件をジョンズ・ホプキンス大学が再分析し
マインドフル瞑想を実践すれば、不安、鬱、慢性痛がほぼ確実に減ると結論を出したのです。
説明がわかりやすく、とても使いやすいのでマインドフルネスを始める最初の本におすすめです!
マインドフルネスであなたらしく -「マインドフルネスで不安と向き合う」ワークブック-
マインドフルネス、マインドフルネス瞑想とは
現代のストレス社会で私たちは常に心配事や不安、劣等感、後悔など様々な感情を抱えています。
上司に怒鳴られた事を繰り返し思い出したり、日曜日の夕方から翌日の会社や学校のことを想像して気分が沈みます。
ですがマインドフルになりそれらの感情に気付き、上手く向き合うことができる様になれば、感情に丁度いい距離感ができます。
将来の不安を認めたうえで今と向き合える様になります。
つまりマインドフルネスな状態とは「自分の現在の感情に心を開き自覚している」「現在の状況に集中できている」と言えます。
マインドフルネス瞑想とは「自分の現在を肯定も否定もせず自覚して集中している瞑想」と言えそうです。
瞑想の場合集中を向ける先が感情だけでなく、呼吸や体の部位、音など種類があります下の記事で解説しています↓
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
マインドフルネスレベルチェック表
自分のマインドフルネスレベルを15の質問で簡単に測定する方法が開発されています。
バージニアコモンウェルス大学のカーク・ブラウン先生が開発したこの質問は日本語にも訳されています。
一つの質問に対して1点(ほとんどいつもそうである)〜6点(ほとんどない)まで点数をつけて15問の平均点を出します。
早速チャレンジしてみましょう!
- 自分の感情に後から気づく
- 不注意や考え事をしていて物を壊したりこぼしたりする
- 今起きている事に集中し続けるのが難しいと感じる
- 歩いて目的地に向かう時、道中の体験に注意を払わずサッサと行く
- 身体的な緊張や不安感が明確になるまで、なかなかそれに気づかない
- 初めて聞いた人の名前をすぐに忘れる
- 自分のしている事をあまり意識しないまま、自動的に動いてる気がする
- 作業をする際、十分に気を配らずさっさと終わらせる
- 達成したい目標のことばかり考えてしまい、そのために今していることが疎かになる
- 自分のしている事を意識しないまま、機械的に仕事や課題を行う
- 人の話を聞きながら、気づいたら何か他のこともしている
- 自動操縦のような状態でいたため、どこかへ行ってから、なぜそこ行ったのかわからなくなる
- 気づいたら将来や過去のことで頭がいっぱいになる
- 気づいたら注意を払わずに何かをしている
- 食べていることを意識せずにおやつを食べている
15問の平均点が3.84で一般的なマインドフルネス度です。
平均より低くても心配いりません!マインドフルネスは鍛える事ができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?マインドフルネスを簡単に説明していきました。
マインドフルネスは鍛える事ができその方法の一つが「瞑想」だったんですね。
瞑想でマインドフルネスを鍛えてみたいという方は是非こちらの記事を参考にしてみてください。
ですがマインドフルネスを鍛える方法は瞑想だけでは無いんです!瞑想以外にもマインドフルネスを日常で鍛える方法をご紹介しています↓。
実際の活用体験
この活用体験は、私が今回紹介したテクニックを使うときに心がけていることや、使ってみた個人的な感想文です。皆様の活用に生かして頂けると幸いです。
記事で紹介している15問テストで2点代の平均スコアを叩き出した私はマインドフルネスについて興味をもち、鍛えていこうと心に誓いました。
そして瞑想や、様々な取り組みをして少しだけマインドフルな状態という事を理解し始めた頃に京都の平等院鳳凰堂に遊びに行きました。
鳳凰堂の横では特別展みたいなものが開催されており、そこで久しぶりに何百体のも仏像様とご対面したのですが、そのお顔をみてビックリ!(゚ω゚)
「マインドフルを顔で表すとこんな表情なのかも!」
今まで仏像様はいくらか見て来たつもりでしたが、マインドフルネスを知った後から見るとその表情に引き込まれました。
人は表情を見ると「この人怒ってるな」「幸せそうだな」「悲しそうだな」「驚いてるな」と幾らか感情を読み取れると思います。
しかし、仏像様の表情はなんというか、満足とも違う、満ち足りたとも違う、冷静とも違う
本当に今まで自分がなった事無いような、感じた事の無いような状態の表情をしているように見えました、もしかしたらこれがマインドフルな表情なのでは?。
どんだけ修行すればこんな精神状態になるんだろうと思いつつ、仏像様を今まで以上に尊敬して楽しむ事ができました。
私自身仏教には詳しく無いので、あの表情はどんな心情なのかなどネットで調べたら出てくるかもしれませんが。
あえて調べずにおきたいと思います。