社会でのコミュニケーションは避けようのない課題です。
自分が苦手だと思ってるタイプの人とも話さなくてはいけない場面は毎日のようにあります。
しかもその相手が上司だった時には嫌われることなく友好な関係を築きたいものです。
そんな皆さんにお勧めの簡単に使えるテクニックを紹介します。
目次
苦手な上司とコミュニケーションをとる7つの方法〜パワハラを回避して良好な関係を築く心理学〜
上司とのコミニケーション術も現代ではかなり研究が進んでいます。
コミニケーションが苦手な方も今回紹介する7つのテクニックのどれかで対応できることも多いです。
テクニックを紹介する目に、まず知っておいて頂きたい事があります。
それは脳には「自分の嫌いな相手は頭が悪い」と判断し、低評価をしてしまうかなり強いバイアス(思い込み)がある事です。
どんなに皆さんが優秀で、仕事に真面目に取り組んでいても、上司から嫌われてしまっては昇進や給与に悪影響が出る場合があるかもしれません。
また、関係が悪化してしまうとパワハラを受けてしまうなど面倒事になりかねません。
敵対せず良好な関係を築けるように心がけたいものです。
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パワハラを受けやすい部下の二つの特徴
2018年にブリティッシュコロンビア大学から発表された研究によると、ある条件を満たしてしまうと上司からパワハラを受ける確率が2倍になると報告されています。
その条件とは、上司から「嫉妬」され、プラス「冷淡な人間」だと評価されてしまった場合。
皆さんくれぐれも上司からの「嫉妬」と「冷淡だと思われる」には注意してください。
「嫉妬」と「冷淡な人間」と思われやすい状況を理解していれば対策できるので注意して取り組みましょう。
それではすぐに使えるコミニケーションのテクニックや注意点を見ていきましょう。
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上司とのコミュニケーション科学的な7つのテクニック
科学的に効果のあるテクニックを7つ解説します。
- 罪悪フレーミング
- アドバイスフレーミング
- 反対プライオリティ
- メイショニング
- フレンドコンプリメント
- バリューイング
- コモンメンバーシップ
全のテクニックをマスターする必要はありません、どれか一つでも使えそうなものがあれば実践してみてください。
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①罪悪フレーミング
お世辞や褒めることは上司とのコミニケーションで必須テクニック!ですが褒めるときに注意しなくてはならないのは周りの目。
「あいつ必死じゃん」「またやってるよ」「ごますり野郎」と言われては集団内で生活しずらくなるでしょう。
そうならないためにも是非使って欲しいテクニックは罪悪フレーミングです。
使い方は、褒める際に「自分が言うと失礼であるかのような冒頭語をつける」というものです。
「私がこんなこと言うと〜」
- 失礼ですけど
- 怒るかもしれないですけど
- 恥ずかしいと思われるかもしれませんが
などの冒頭語の後に褒めてください。
これは周囲の聞いている人や、褒められた上司から「ゴマをすってる」と言う感覚を減らす効果があります。
「私がこんなこと言うと失礼ですけど、部長の発想は若者より斬新だと思います」
「こんなのと言うと恥ずかしいと思われるかも知れませんが、私の両親も社長のファンなんです』
「こんな事言うと怒るかも知れませんが、先輩のこと裏で兄貴って呼んでるんです」
使う時の注意点は冒頭語通りの言葉を相手に言うのは絶対にやめましょう
「こんなこと言うと失礼かも知れませんが、先輩意外とドジなんですね」❌
「怒るかも知れないですけど、それじゃあ結婚できないと思います」❌
他人とうまくやっていく
②アドバイスフレーミング
あからさまにおだてたり胡麻をするのは気持ちのいいものではありません。
人によっては褒めるところが見当たらないなんてことも、そんな時はアドバイスを聞きながらおだてるアドバイスフレーミングを使ってみてください。
人は誰しもアドバイスを求められたい心理があります。
またアドバイスフレーミングはパターンを無限に作り出せますし、自分の学びにもなり、実用的で特にオススメのテクニックです。
- 「なぜ○○を成功させられたんですか?」 「なんで〇〇できるんですか?教えてください」
- 「どうやったら身につけられますか?」「人生を変えた〇〇を教えてください」
- 「それはどのくらい難しいことなんですか?」「部長が僕ぐらいの時はどうでしたか?」
- 「夫婦円満の秘訣ってなんなんでしょうか?」「課長行きつけの店ってありますか?」
- 「私にもできますかね?」「いつ練習されてるんですか?」
手のかからない優秀な部下より「俺がアドバイスしたから成長した部下」の方が断然可愛く見えますし、学びも多いはずです。
アドバイスフレーミングは自然と相手の苦労した体験やアドバイスを引き出し、表面的な会話から一歩深い話をする事ができます。
正しい太鼓のもち方 上司を転がす35の社交辞令
③反対プライオリティー
相手に賛成意見しか言わないでいると舐められる原因になったり、仕事への意欲に疑問を持たれることもあります。
そんな時は一旦反対意見を述べてから、上司に説得されてください。
そうすることで自分の考えを深く理解した部下だと感じてくれます。
説得される際には「あーなるほどー」と声に出したり、「アイブローフラッシュ💖」と呼ばれる表情をするとさらに効果的です。
相手にとても興味を持って話を聞いている印象が与えられます。ビジネスや日常会話で使えます。
人間関係をリセットして自由になる心理学 (詩想社新書)
意見の違う上司の話しを聴くポイントを動画で解説
意見が違う相手の話はストレスの種。そんな時
1つのポイントを意識するだけで聴くストレスが軽減する場合があります。
そんな「話しを聴く時のポイント」を動画で解説しています↓
④メイショニング
単に上司の意見に賛成する場合はできればストレートに賛成するのではなく第三者から伝わるように賛成してみてください。
ダイレクトに賛成しているとごますりのように思われるリスクがあります。
ですので職場の噂好きな方に「〇〇さんの考え(企画、方針など)に私は賛成している」と言ってお
きましょう。
これは前にご紹介した「限りなく黒に近いグレーな心理術」でも紹介されているウィンザー効果**も期待できます。
メイショニング例
- 「俺が女なら〇〇先輩と結婚したいと思ってる」と同僚に言う
- 「係長が一番部下の気持ちを分かってくれてる」と同期に言う
- 「部長が連れて行ってくれたお店が凄く良かったから皆んなにもおすすめ!」と社内で話す
- 「この前のお客さんが、店長の接客が素晴らしかったと言ってました」と伝える
悪いヤツほど出世する (日本経済新聞出版)
⑤フレンドコンプリメント
相手の家や、行きつけの店での時間を共有する機会があればぜひ大切にしてみてください。
リラックスした場所や、利害関係のないところでの友好的な関係は会社で頑張るより効率的にあなたと上司の関係を良くしてくれる効果があります。
- 上司の行きつけのバーを紹介してもらいマスターや常連客にメイショニングする
- 引っ越しや草刈りなど手伝いに加勢して家族とも打ち解ける
- ゴルフや釣りなどの趣味を一緒に行う」
⑥バリューイング
相手との関係が長くなってきたときに特に効果的なのがバリューイングです。
仕事と関係ないもので価値観が同じだと伝えるテクニックです。
道徳や家庭、上下関係など相手が大切にしているものや考えを自分も大切にしていると伝えてみてください。
その際、たとえ話や実体験、ストーリーなどイメージしやすい話し方をすると効果的です。
突然深い話を始めるとびっくりされるかも知れないので、私は話の導入にアドバイスフレーミングを使いながらの方が、自分の意見を先に表明するよりいいと思います。
価値観についの話題をするには
- 先日観た映画の感想を言いながら深い話に入る
- ネットニュースや今話題のニュースの原因を訪ねてみる
- 上司の一番心動かされた本や映画、ドラマ、音楽、アニメ、尊敬する人などを聞き理由をきく
- 子供の育て方について聞いてみる
- 結婚が必要か訪ねてみる」
⑦コモンメンバーシップ
相手が所属しているグループや共同体、帰属グループを褒めるテクニックです。
スポーツチーム、出身県、上司の行きつけの店、パソコンや文房具、宗教、政治団体などなんでもよし!!
- 今年の阪神調子良さそうですね
- 東京が目立ってるけど神奈川県が一番凄いと思う(神奈川出身の人に)
- いつも使ってるそれ、今度貸してくれませんか?
- 部長も進化し続けるからケータイもiPhoneが似合います!
まとめ
いかがでしたか?今回紹介した7つのテクニックは、会社の上下関係だけでなく、お友達や、異性相手に使っても友好な関係構築に役立ちます。
テクニックを組み合わせて使ってみたり、一つでも使えそうなものがあればぜひ試してみてはいかがでしょうか!
冒頭で触れましたが上司とめっちゃ仲良しにならなくても、最悪「嫉妬」と「冷淡だと思われる」には注意してみてください。
ということで下の記事では嫉妬の起きやすい状況、嫉妬対策と回避術をお紹介しています↓
実際の活用体験
この活用体験は、私が今回紹介したテクニックを使うときに心がけていることや、使ってみた個人的な感想文です。皆様の活用に生かして頂けると幸いです。
私は上司を褒めるのは、初対面の相手を褒めるより難しく感じていました。
初対面より少し知っている相手だからこそ、自慢話でもしようものなら「そんな大層な人間じゃないだろ」とか
「いつまで過去の栄光にすがってるんだ」と思ったり、もっと言うと
なんでこんな人褒めないといけないんだ、へり下るのは嫌だ、私にもプライドがあるなど、様々な思いを持っていて。
褒め始める段階の苦労があったのを覚えています。
そんな私が、現在よくやっている上司を褒める際のモチベーションの作り方から紹介しようと思います。
それはゲーム化です、ゲーム化のメリットを詳しく知りたいかたは「ゲームにすればうまくいく ―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク」を読まれるのをお勧めします。
簡単にいうと、仕事などをゲームのように考え、失敗や挑戦に楽観的になったり、フィードバックを楽しむような考え方です。
なんでもやり直しが効くと無責任な態度をとることとは違います。
「お前!これはゲームじゃないんだぞ!」と小さい頃に叱られたこともありましたが、ゲームのメリットを理解して
ある程度現実的な楽観主義感覚で仕事などにとりくんだ方が
発揮できる能力も、生産性も、仕事の持続力も、自己修復能力も、幸福度も上昇するらしいです。
この考えで上司を褒めることを考えました。
その時考えたのが「にらめっこ」です。 「にらめっこ」は変な顔をして相手を笑わせたら勝ち、それがルールです。
勝負に勝つため、ルールに乗っ取って変な顔をするのです。
プライドだとか自分が変な人間かとか、変んな顔を普段するような人間かとは無関係。
戦争をするゲームをしている人が、戦争が好きじゃないのと同じことだと感じました。
だから飲みの席等で上司を褒めることは自分のプライドや、どんな人を尊敬したいかとは無縁で良いのです。
そう考えるとこのゲームで勝つために、いかに褒めるか、喜ばせるか創造することに楽しささえ感じることが出来るようになりました。
ゲームに参加するためのテクニック(武器)は持っているのです。
そんな褒めを最近始めた私が人を褒めている中で感じている要点をいくつかご紹介したいと思います。
①自分の得意分野で褒める
もしあなたが何か得意なことがある、一芸に秀でているのならそれに関連したオリジナルの褒めは
上司の胸に刺さりやすいかもしれません。
例えば、野球少年が野球が上手いと褒められたら嬉しいのは当たり前
ですが、野球好きのおじさんから褒められるのと、プロ野球選手から褒められるのならどっちが嬉しいでしょう?
女の子が合コンで初対面の男性から可愛いと言われるのと、雑誌のモデルさんから可愛いと言われるのなら?
人はその道の人から評価される方が嬉しいのではないかと思います。
ですからもしあなたが映画好きで通ってるなら「〇〇さんの人生は凄い!脚本家がいるみたい」とか
あなたが歌が上手くて音楽好きだとしたら「〇〇さんは声が良いからなんでも名言に聞こえる」とか
そう言った褒め方は特に相手の胸に響く可能性があると私は思います
私は最近筋トレを始めたので「〇〇さんの話は私の脳のプロテインです」って言ったら軽く滑りました😀
②具体的すぎる例え、自慢の含まれた褒めはお勧めしない
①で私が滑った原因でもありますが「〇〇さんの話は私の脳のプロテインです」
ではあからさまに私はトレーニングしてますと自慢したようにも取れます。
他にも専門知識を出して「指揮者ならフルトベングラーみたいです」とか「フジロックのジョンバトラーのオーシャンみたい」とか
伝わるわけもない知識自慢を織り交ぜた褒め方をしてしまって滑っている人、私を含めてちらほらいらっしゃるので気をつけましょう。
逆に国民的な流行、上司の世代的な例えにハマれば具体的でも喜ばれる場合いがあると思います。