誰でもできる好感を持たれる自慢術〜少しの工夫で高感度アップ〜

 

誰しも自分の努力や成果、輝かしい過去

それらを話すことで自分の有能さを示したくなるもの、それが自慢話です。

 

ですがいざ自慢するとどうなるでしょう?

 

自慢話は嫌われる

  • 金持ちは妬まれ
  • 美人と結婚したら嫉妬され
  • 武勇伝を語る上司は嫌われ

 

ていませんか?

 

もしかしたらそれは話し方が良くないだけなのかもしれません。

 

耳をふさぐ女性

 

 

今回は科学的に人から好感を持たれる自慢話のポイントを皆さんにご紹介します。

 

今回の方法を使って聞く側も話す側も気持ちのいいコミニケーションを目指しましょう

 

 

 

超トーク力 心を操る話し方の科学
 

誰でもできる好感を持たれる自慢術〜少しの工夫で高感度アップ〜

 

自慢話をする前に!

 

自慢話をする前にまずしないといけないこと

 

それは「聞いてくれる相手を褒めたりおだてる事」です!

 

 

これは意外と盲点で意識して行なってる方は少ないかもしれません。

 

簡単に説明すると2010年にブリュッセル自由大学が行なった実験では

 

  1. 相手と普通に接するグループ
  2. 相手を褒めまくるグループ
  3. 相手に自慢しまくるグループ
  4. 相手を褒めてから自慢するグループ

 

4グループを作り会話をした動画を第三者に判定してもらいました。

 

その結果④の相手を褒めてから自慢したグループが一番能力が高く見えると判定されたのです。

 

これは、相手が自慢話を受け入れやすい心理状態を作る意味でとても効果的な方法です。

 

また、相手の心に影響を与えようとする人が使うテクニックでもあります。

 

 

ブリュッセル自由大学
Wikipediaよりブリュセル自由大学

 

例えば、皆さんが占いに行って

突然「あなたは不幸になる」「仕事で失敗する」「金運が下がってくる」

 

などと言われたらどう感じるでしょう?

「この占い師突然何を言い出すんだ?デタラメじゃないのか?」と思うかもしれません。

 

信用ない相手からの突然のメッセージは受け入れづらいのです。

 

占いなどではまず始めに

 

 

たてがみ君

「あなたは人間関係で苦労されてきたんじゃないですか?」

「相手を思うがあまり恋で空回りしてしまうタイプじゃないですか」

 

 

など、相手を見ながら確実に同意できる質問を投げかけ信頼を勝ち取ります。

 

 

胡散臭い占い師

 

そしてある程度のところで、受け入れ難い内容

 

 

本題は共感の後で

  • あなたは不幸になる
  • 仕事で失敗する
  • 金運が下がってくる

 

 

などの情報を提示するのです。

 

 

報酬を受けっとったような感覚

 

 

自慢話も同じです。

 

まず相手の中であなたの価値や信頼感を高めた後の方が

印象良く受け止められる確率が上がります。

 

 

刑事ドラマで「どうしてこんな事したんだ?」とまず容疑者に問いかける

セールスで「最近〇〇に困ってませんか?」と聞かれる

「どのような物をお探しですか?」と服屋やレストランなど店員さんに聞かれる

 

 

また「影響力の武器」でも解説されている

自分も褒めてもらったのだから、相手のいい所も認めようという心理

=「返報性の原理(へんぽうせいのげんり)」も働きやすくなります。

 

自分の言葉を相手に影響させたい時、まず必要なのは相手の事を尊重して共感する事のようです。

 

 

他人とうまくやっていく

 

自慢話をする環境

 

自慢話は相手にマイナスの印象を与えたり、嫉妬心を起こさせる危険性と常に隣り合わせです。

 

嫉妬と妬みの違い アイキャち

 

そんなリスクを軽減してくれる方法を

ペンシルベニア大学の鬼才アダムグラント先生が調べてくれています。

 

アダムグラント
July 31, 2012
Wharton School of Business, U. Penn
Philadelphia, Pa
Adam M. Grant, PhD, an associate professor of management, seen at Wharton this morning.
Michael Kamber/Bloomberg
アダムグラント先生wikipediaより

 

それは自慢話をする時は騒がしい環境でしろと言う面白いものです。

 

騒がしい状況で自慢話を聞くと、聞く側の集中力が落ち、嫌な印象が軽減

良い印象が頭に残りやすいそうです。

 

 

笑いとシャーデンフロイデ アイキャッチ

 

 

 

この騒がしさでは集中して本が読めない

勉強できなと感じる程度の騒音環境は自慢話のチャンス

 

 

逆に静かで、お互いに集中して会話ができる環境で自慢話をするのはリスクが高まります。

 

 

このブログの100倍ためになるアダムグラントの著書↓

 

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

 

 

好感を持たれる自慢話、第三者を通しての自慢

 

これは前にご紹介した「限りなく黒に近いグレーな心理術」でも紹介されている

ウィンザー効果**に近い発想です。

 

 

 

本人が自慢したら印象や能力は低く評価されると言う報告がほとんどですが

他者が良い点を報告すると人からの評価は高くなります。

 

 

三人での会話

 

 

自分で自慢するより、第三者に「こいつ凄いんだぜ」と言ってもらった方がいいです。

 

ウィンザー効果**

=人は、自分が耳にした情報に対して、当人から直接聞かされるよりも、第三者を介した「聞いた話」として知る方が、より信憑性を感じて信じる傾向にある。

 

 

 

<strong>ウィンザー効果が使われている</strong>

「学校の生徒会選挙で推薦者のスピーチがある」 

結婚式での友人代表のスピーチ」

「ステルスマーケティングで良い評価をネットに流す」

「気になる異性を友人に紹介してもらう」

「あいつお前のこと好きらしいよ!と人づてに聞いてその人が気になり始める」

 

このように日常生活の様々な場面で、自分で自分をアピールせずに

第三者の意見を使ってイメージを上げる戦略が取られています。

 

 

好感を持たれる自己成長/改善型の自慢話

 

今回の記事で一番大切で実用性の高い自慢術はこれです。

 

自慢話を「自己成長や改善型のストーリー」にして話してください。

 

世の中には成功者のドキュメンタリーや、伝記

少年漫画の主人公のように結果だけ見れば大成功を収めている話は多いです。

 

 

それらの話が人を嫌な気分にさせない理由は

成功までの苦労や努力、感情が合わせて語られているからです。

 

 

スピーチする人

 

なので

  • 過去の苦労した自分
  • 未熟だった頃から成長した
  • 改善した経緯
  • 工夫や努力

 

などの経緯をストリーのように自慢すると人からの印象は良くなります。

 

ポイントは未熟だった頃の回想、苦労、苦難、努力、感情、感謝

などを話に入れ結果は強調せず、話は長くならないようにしましょう。

 

 

悪い例/良い例

悪い例「俺発明しまくって特許もとりまくってんの!皆んなもなんか発明してみ、できると思うよ❌」

良い例「私の人生は99%の努力と1%のひらめきです、開発や実験も多くのスタッフに支えられて新しいものを生み出すことができました⭕️」エジソン

 

電球の発明

 

悪い例「俺音楽の天才で歴史を超えてみんなにメッッチャ愛されてるんだよ!❌」

良い例「父親の指導が死ぬほど厳しくて辛い時期もあったし、途中で耳まで悪くなってさ、でも感情をうまく表現できるのは音楽だけだったら人生をかけて打ち込んだんだ。僕の楽譜を演奏してくれる皆んなのおかげで多くの作品を残せたよ⭕️/ベートーベン」

 

 

まとめ

 

自慢話は自己満足のためにしてしまいがちです。

 

なるべく自分のエゴと切り離したように伝わるよう、皆さんが今までしてきた努力や体験を相手にも聞き入れやすい形で伝える方法として今回の記事を役立ててもらえると幸いです。

 

聞く側も話す側も気持ちのいいコミニケーションを目指しましょう!

 

まとめ

  • 相手を褒め自慢話を聞き入れやすい心理を作ろう
  • 騒がしい環境や第三者の力を借りよう
  • 結果でなく過去の自分からの成長、改善を伝えよう

 

 

前回の記事でご紹介しましたが、自慢話には常に能力を低く評価されたり嫉妬されるリスクが伴います。

上手な説得

 

 

 

 

実際の活用体験

この活用体験は、私が今回紹介したテクニックを使うときに心がけていることや、使ってみた個人的な感想文です。皆様の活用に生かして頂けると幸いです。

 

このテクニックを学んだ時に私が感じたことは「楽になった!」です。

 

考え過ぎでしょうが、私は社会から自慢をするようにプレッシャーを受けている感覚がどこかにあったのだと思います。

 

面接や就活での自己アピール、初対面での「趣味は何?」に対する返答、マッチングアプリの自己紹介欄皆んな何か一芸に秀でていて、それを雄弁に語れなくてはならないようなこの感じ。

 

内的な動機で続けていたことも、人にアピールするほどに、その分野で自分より上はいくらでもいる事に虚しい気分になってしまいます。

 

どちらかと言うと内向的な私に自己アピールや自慢は辛い要求です。

 

しかし、このコミニケーション術を知ってからは楽になりました。

 

自分をアピールしないといけない場面でも「過去に出来なかったこと」や「苦労したこと」を探して「改善」や「成長」を話せばよくなったからです。

 

この考え方は他の場面でも役立ちました。

 

会社の部下や、後輩に対して「私も初めのうちは上手く出来なかったよ」とか「新入社員の頃は苦労したなぁ」

 

と言う出だしで会話が出来るようになったのです。

 

部下に注意する際にも自分の出来なかった頃を一度回想することで謙虚になれますし「何でこんな事も出来ないんだ!😡」

 

みたいな厳しい感情も落ち着きます。 聞く側も共感から始まるので、以前より話を素直に聞いてくれているように感じます。

 

さらに

人見知りな女性

 

でご紹介した「脳の自発的特徴変換」を踏まえれば、もはや自分についてグイグイ話すことも必要ありません。

 

周りの人の良いところを探せるのは精神衛生上とても良いと思います。

 

最後に

先日ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫 赤510-1))を読んである言葉が目に入りました。

 

「短所で得をしている人がいれば、長所で損をしている人もいる」

 

めっちゃ分かる!共感! 色々な場面や解釈ができると思いますがまさに今回紹介した内容にも近いと感じました。

 

私は特にきになる女性の前で自分の能力をアピールしたくなって自慢しがちです。

 

更にその自慢話を盛って話してしまうことも少なくないと思います。

 

ですが過去や今凄い人より、これからも成長してすごくなりそうな人の方が将来性があるように見えると思うので、自分は成長してきたしこれからもそうありたいといった話を心がけていきたいです。

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