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価値とルールの違いを解説!パートナーに対して価値に基づく行動をするには
今回は価値とルールの違いをパートナーとの関係を通して解説します!
カップル同士のルールづくりは、文化の違う二人が一緒に過ごすには必要です。
二人だけのルールがカップルの親密さを高める場合も沢山あります。

しかし、ルールのもつデメリットも知っておくこと
そして自分の価値=意味ある行動を基に愛を表現するのもいい方法です。
そこで今回は、価値に基づいた行動と、ルールを区別する考え方を解説!
ルールと、価値に基づいた行動の違いを知り
パートナーとより柔軟で意味のある関係を目指しましょう。
価値とルールに基づく行動の違い
初めに価値に基づく行動と、ルールに基づく行動の違いを見ていきます。
価値に基づいた行動
まずは価値に基づいた行動を見ていきましょう。
- パートナーを気遣う=ドアを開けてあげる、悩みを聞く、支援的であるなど
- パートナーとつながる=手を繋ぐ、経験を共有する、愛のあるセックスなど
- パートナーに貢献する=家事を行う、収入を安定させる、仕事のサポートなど
価値に基づいた行動は、一つの要素から様々な行動が生まれます。
価値は以下のような特徴を持ちます。
- 価値はあなたが継続的にしたい行動もしくはそのやり方
- 価値は小さな行動と大きな長期目標を結びつける
- 価値はあなたにとって大切なこと、意味があると思えること
価値は「しなければならないこと」や「したほうが良いこと」ではありません。
価値は私達が意味があると感じ、したいことです。
ルールに基づいた行動
次にルールに基づいた行動を見ていきましょう。
- 必ず行ってきますのキスをすることになっているからキスする
- 男性は女性に優しくするものだからドアを開けてあげる
- できる男は記念日に花束と手紙を送るものだから準備する
- 家事をしない男は悪い男だから家事をする
- 男は稼がなくてはいけないから仕事を頑張る
- 料理がうまいのがいい女だから料理教室に通う
- 相手の愚痴を聞くのが正しいパートナーの行いだから話を聴く
「すべき」「すべきでない」「必須の」「しなければならない」「正しい・間違い」「良い・悪い」
などの思考が現れている時、それは価値の領域を離れてルールに基づいた行動になります。
ルールと価値の違いを理解したほうが良い理由
ルールには大きなメリットがあります。
車を運転する時、物を売り買いする時
ルールがちゃんとしている方が事故やトラブルは少なくなります。

ですがパートナーとの関係において
ルールに縛られすぎるとトラブルが起きる場合があるのです。
カップルは状況や状態に柔軟に対応することが必要です。
二人のルールが強まりすぎると
ルールが強まると
- 義務
- 任務
- 負担
- 制限
などが重くのしかかり、意味を見いだせない、空虚な関係、人生になってしまいます。

一方で価値に従って行動するメリットは以下の点です。
- 陽気さや自由、心の開放
- 価値に即した行動は無限にある
- 価値は柔軟性をもたらす
- カップルで価値が異なることは稀
例えば「パートナーに貢献する」という価値を持っていた時
先程の例のように出来ることは無数にあります。
何が「貢献」になるのか自由に考えることが出来るのです。

そして「側にいる」「一旦距離置く」
など相反する行動も状況に応じて柔軟に選択することができます。
そしてカップルで価値が異なることは稀です。
- デートを週1でして頻繁に会いたい!
- デートは月1回で、準備や下調べをしかりしてデートの満足感を高めたい!
この二人はデートに対して別々のルールを考えていますが
「パートナーと親密な時間を過ごす」という価値が同じだと分かります。

また「子供を早くから塾に通わせ知育をしっかりしたい」人と
「子供は体験を重視して自由にのびのび育てたい」
と別の考えを持っている夫婦も、子供に対する価値は根底では同じか近い事が多いのです。
(例:価値=子供の人生を支援するなど)
ルールばかりに目を向けるとトラブルが増える場面でも
ルールと価値を区別して理解することで分かり合える場合もあります。
価値と目標の違いにも気をつけよう
パートナーに対する価値を探す時に、ルールと区別することと合わせて気をつけたいのは
パートナーに対する欲求や欲望を価値と混同してしまうことです。
- パートナーにいつも笑っていてほしい
- パートナーから愛されたい
- 感謝されたい・重要視されたい・支援されたい
- 自慢できるパートナーで居てほしい
少し分かりにくいかも知れませんが
価値は私達がしたいことであって、感じたいことではありません。
なので、これらは価値ではなく「感情についての目標」になります。
「感情についての目標」を欲するのは自然なことです。
しかし「感情についての目標」を得られるかどうかは
「ほとんど自分でコントロールできない」ことを知らなくてはいけません。
結果は相手しだいであることが多く
望んだ結果に操作、誘導、強要、強制、コントロールするこはできません。

「感情についての目標」を達成するため努力する場面も有るでしょうが
価値と「感情についての目標」を勘違いして行動してしまうと
最終的にがっかりしたり、凄く残念な気持ちになることがほとんどです。
5人に1人いると言われている「生まれつき特に敏感な人=HSP」
カップルの場合36%の確率でどちらかがHSPです。
自分、相手の敏感さの違いを理解するため、多くの人にとってカップル関係の必読本です!
ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
パートナーに対する価値を見つけ出す
価値とルールの違いがなんとなく分かったところで、実際に自分の価値を探してみましょう。
パートナーに対する価値を見つけ出したい時、次の質問に答えてみることが有効です。
- パートナーとの関係の中で自分のどんな資質を活かしたいか
- 自分の性格の長所で利用したい、あるいは伸ばしたいものはなにか
- 継続的にどんな振る舞い、行動をしたいか
- パートナーとして何に価値を置きたいか
- パートナーに「私に対して最も感謝してる10のことは何?」と質問した時、あなたが一番聞きたい答えはなにか
この他にもこのブロブでは「質問に答えることで価値を見つけ出す方法」や
「人生の価値観になるものを80種類リストにした価値観リスト」などをご紹介しています。

そちらで価値に基づいた行動の注意点なども解説しています
良ければ参考にしてみてください。
自分の価値に正当な自己主張も含んで良い
ここまで読んで頂くと


と感じる方もいらっしゃるかも知れません。
二人の関係が良いものになるには、自分のケアや自分に正直になることもとても大切です。
なので、価値の中に
- 自分をはっきり主張できる
- 自分の権利を守れる
- 必要なものをきちんと伝えられる・要求できる
- 適切な場面ではっきりとノーといえる
などを含めて構いません。
これらの価値に基づいた正当な自己主張をしたいとき
つい攻撃的になったり、非主張的になってしまうものです。
自分にもパートナーにも尊敬と気遣いを持ちながら自分の考えをきちんと伝えるには
第3のコミニケーション方法
などを学んでみるのもおすすめです。
まとめ
今回はルールと価値の違いについて解説しました。
おそらく人は、価値に基づいた行動とそうでない行動を察知する能力があるのではないか?と思っています。
人から親切にされるのでも
- わざとらしく
- 恩着せがましく
- 感謝を期待しているように
- キザに
- 社交辞令で
など「感情を目標」にした親切よりも、自然でさりげない親切のほうが好印象だと思います。
それは相手の中で、する意味があるからした親切、したいからした親切であり
まさに本人の価値に基づいた行動だと感じるからかも知れません。