目次
HSP☓非HSPカップル!敏感さの違いが生み出す問題点と対応策を解説
前回は敏感さの気質に差があるHSP☓非HSPカップルのメリットを解説しました。
気質の差がもたらすメリットは数多いのですが
やはり敏感さに差があることによるデメリットもあります。

HSP☓非HSPカップルはいい関係を作れる可能性が高いですがそのためには
どのような課題があるのかを知り、現実的になる必要もあります。
今回は敏感さの違いがもたらす問題点と対応策を解説します。
今回のポイント!
- 刺激の最適レベルが違う
- 刺激の差が日常的な違いを生む
- 差から生まれる注意点を理解する
- 二人の違いを理解して生活を工夫する
刺激の最適レベルが違うことで起きる問題点
HSP☓非HSPカップルに起きる問題は
刺激の最適なレベルが生まれつき違っていることが主な原因になります。

一人がいつも片方に合わせるのでは行き詰まってしまうので
お互い妥協が必要ですが、妥協しても
- HSPには刺激が強い
- 非HSPには退屈
な状況になりやすく、二人とも不満を抱える場合があります。

これが発展していくと、自分が楽しめる刺激の度合いに応じて
「別々に生活する」ことにお互い慣れてきてしまい
別居にまで至るケースもあるようです。
刺激の最適レベルが違う事による問題は他にも以下のような点があります。
二人で過ごしたい時間に差が生まれる
HSPは刺激に敏感で休憩が必要だったり、刺激がオーバーしやすいです。
HSPにとってはパートナーと一緒にいることだけでも刺激が高く
特に大変な一日の終わりは一人でいたがる場合が多いようです。
そのため
- HSPはもっと一人になりたい
- 非HSPはもっと一緒にいたい
という状況になりやすいです。

この気質の違いをお互いに理解していないと
非HSPは拒否された気持ちになり、がっかりしてしまう場合があります。
HSPの神経がずっと高ぶった状態になる
二人が、HSPには刺激に対する限界が有ることを理解していなかったり

と思って行動していたら
実はHSPの刺激の限界をとっくに超えていた!
なんてことが有るようです。
二人でずっとHSPの神経を高ぶらせた結果
- イライラや怒りの爆発
- ふさぎ込みや不眠になる
- 注意散漫でミスが増える
- 頻繁に風邪や怪我をする
- 心配事が増える
などの状態に陥ることがあります。

HSPは精神的に疲れやすく
刺激過多が続くほどこれらの症状も慢性化する場合があるようです。
仕事のパフォーマンスに差がある
一般的な職場は非HSP向きに環境が整えられている場合が多いため
HSPは自分の気質に合った労働環境を見つけるのに苦労する場合が多いようです。
多くのHSPは
週の労働時間が40時間を超えたあたりからパフォーマンスが低下していきます。

更に職場の人間関係や、仕事に派生した他の悩みをかけている場合が多いです。
またHSPは仕事に「意味・目的」を求める事が多いので
次々と職種や仕事を変えることも多いようです。

反対に非HSPは仕事を多く請け負い、刺激のギリギリまで頑張ったり
出張などで全国を飛び回ったりすることがあります。
その違いを
お互いの能力や知能の差ではなく、敏感さの違いだと理解しなくてはなりません。
敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 (フェニックスシリーズ)
刺激の最適レベルが違う問題に対するアドバイス
まずお互いに、HSPには忙しい期間の後には休みが必要不可欠であり
それは生物学的なことで、愛情とは関係がないことを理解しましょう。
頑張って付き合ってくれてることに愛を感じ、伝える
HSPは穏やかに過ごせるなら
パートナーと一緒のほうが癒やされることもあります。
- ゆっくり読書をする
- 緑の中を散歩する
などです。
このように、非HSPが

「せっかく一緒の時間を過ぎしてるのに散歩するだけ?」
と感じるような場合でも

「君と一緒にのんびり散歩ができて嬉しいな」
と言葉にして伝えることも大切です。

HSPはおそらく遊園地やフェスなど
刺激的な場所にでかけても非HSPのように楽しむことは難しいでしょう。
それと同じように、非HSPは二人で読書をしてもそれほど楽しめません。

相手が楽しんでいるわけではないのに、頑張って付き合ってくれていること
それだけ愛を伝えようとしていることを理解することがとても大切です。
最適レベルが違うことを受け入れて生活を工夫する
快適に過ごすためにも、お互いに限界が有ることを認めましょう。
HSPにはムリなこと、非HSPには許容できないこと
これらを二人で認め合うことができたら
比較的楽に人生設計・生活を工夫することができます。

N・アーロンが提案している
HSPと非HSPカップル間でオススメのアドバイスをご紹介します。
5人に1人いると言われている「生まれつき特に敏感な人=HSP」
カップルの場合36%の確率でどちらかがHSPです。
自分、相手の敏感さの違いを理解するため、多くの人にとってカップル関係の必読本です!
優先順位と取捨選択
仕事で大きな成功を収めたいなら子供は1人
もしくは持たない覚悟をするなど、優先事項を決めて
いくつかの夢を切り捨てる覚悟が必要な場合があるかも知れません。
一人の空間が必要な場合が多い
パートナーの感情が高ぶっている時に避難するための一人部屋や
一人になれる空間が必要な事が多いです。
- 静かな場所で暮らす
- 必要に応じて寝室を分ける
- 落ち着いた内装の部屋にする
- 遮音設備のある部屋を作る
など、工夫しましょう。
人生の決断
不要な決定や選択は避けましょう。
迷いすぎないこと!
- 前もってわからないことも有る
- いつも正しい選択ができるわけではない
- 決定が「間違い」な時もある
これらのことを受け入れて
一度決めたことは迷わずにやりましょう。
生活の管理
パートナーと話し合い、負担でなければ
HSPがちゃんと生活習慣・生活リズムを守れるように協力してもらいましょう。
- 睡眠・食事・運動のバランスを整える
- 休み・瞑想・リラクゼーション
- 定期的に大自然に身を置く
これらは全ての基礎となるもので最優先事項です。

また
生活面の注意
- 連休などは過度に刺激的なイベントを詰め込まない
- 金銭を管理し経済状況の浮き沈みから受ける影響を最小にする
- 時間に余裕をもつ
なども意識しましょう。
非HSPの刺激レベルも二人で最適に保つ
私達の生きる社会自体、必要な刺激が十分得られるようにできているので
緊急の問題ではありませんが。
非HSPの刺激が最適レベルを下回ってしまうのも見逃さないようにしましょう。
喧嘩の仕方に注意する
良くない喧嘩の仕方でも解説しましたが
HSPが批判的に・非HSPが防衛的になってしまうことがよくあります。
何かで揉めたり、喧嘩が起きた時は
二人の気質の違いで説明できないか試してみましょう。

気質の違いを意識することで「批判・防衛」をやめることに役立ちます。
また気質の違いを武器のように使うのはやめましょう。
相手が刺激に弱いと知って怒鳴ったり、刺激がオーバーするように騒ぎ立てるのはもちろん

と相手を脅すのももちろん良いことではありませんので注意しましょう。
まとめ
HSP☓非HSPカップルのように気質に大きな違いが有るからと言って
幸福度が極端に下がったり
全く上手く行かないということは無いことが研究でもわかっています。
どのカップルにも違いや、相容れないことは有るので
それが研究されて、注意点が明らかになっているHSP☓非HSPカップルの方が
改善や工夫に取り組みやすいという側面すら有るかも知れませんね。
このくらいの刺激ならまだ大丈夫だろう!