自分の嫉妬を力に変える〜嫉妬心から目標を見つけ出しなりたい自分になる方法〜

成長

嫉妬してしまった経験は誰しもあると思います。

 

しかし、嫉妬がどのように起きて、私達に何を伝えようとしているかを知ると、自分が欲している物がわかったり、人生の目標ができたりする場合もあります。

 

それらは前へ進む推進力となったり、自分の本当の望みを知る事ができたり役に立つことがとても多いです。

 

今回は嫉妬の心理学と嫉妬を利用して力に変える心理学です。

 

自分の嫉妬を力に変える〜嫉妬心から目標を見つけ出しなりたい自分になる方法〜

 

嫉妬した人の心の中では様々な感情が働いています。

 

それは「比較」「羨む気持ち」「自己肯定感や自尊心の低下」などです。

 

嫉妬と妬みの違い アイキャち

 

色々な感情が渦巻く中、自分が嫉妬をしているか簡単に気づく方法があります。

 

それは「無意味だと感じる/価値がないと思う」感情が有るかチェックすることです

 

もちろん世の中には無意味な争いや、無意味な会話、価値のないガラクタなど本当に無意味なものはあります。

 

ここで指す「無意味と感じる/価値がないと思う」とは心理学でいう「*酸っぱい葡萄」のことです。

 

葡萄

 

「*酸っぱい葡萄」とは、憧れていたものの価値を自分の中で低く評価する事で、自分が傷つかないように対処する心理を指します。

 

「無意味だと感じる/価値がないと思う」=「手の届かない憧れ」という嫉妬の心が隠れている可能性が高いのです

 

まず自分の嫉妬心に気づくことから始めましょう!

 

 

*イソップ寓話に登場する狐が、高い場所にあって自分では届かない葡萄を「どうせ酸っぱい葡萄なんだ」と考えたエピソードに由来

 

 

酸っぱい葡萄の例
  • 金持ちはズルイか、悪いことをしてると思う
  • 美人は性格が悪いと思う
  • 学歴なんて社会では役に立たない
  • 筋トレなんて体に悪い
  • YouTuberなんて楽して稼いでる
  • 結婚はしない方がコスパが良い
  • 甲子園行ったからってなんなの

 

 

自分の嫉妬を力に変える方法(嫉妬のデメリット)

 

嫉妬が心に湧き上がった時、人は2通りの行動をとります。

 

  1. 憧れに近づけるように努力する
  2. 憧れの価値を下げて、本当は欲しくなかったと思い込む(酸っぱい葡萄)

 

2つ目の選択肢「酸っぱい葡萄」を続けるとどうなるのでしょう?

 

嫉妬心の強い人ほど、常に自分と周りを比較してしまい、自分より格下の人間とつるむことで安心を求めたりします。

 

素晴らしい人と出会っても、その出会いを楽しむどころか自分を惨めに感じてしまうのです。

 

自己批判

 

これではいつまで経っても人生を楽しんだり、成長するどころか、周囲の成長に取り残されて惨めになるばかり。

 

そして嫉妬を続け、憧れに向けて努力せず、憧れていたものへ低評価を続けた末に待っている心理動作。。。

 

それは「自己批判」です!

 

完璧主義 アイキャッチ

 

 

自己批判的になってしまった人の特徴

 

テキサス大学教育心理学部准教授のクリスティー・ネフは著書のセルフコンパッション(金剛出版)の中で人との比較が自虐的な評価を作り出し、そこから自己批判が生まれると指摘しています

 

セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

 

クリスティー・ネフさんは、自己批判は「相手に批判を受ける前に先手を打って自分を批判し、自覚を示す事で、私がすでに知っていることを私に伝えて攻める必要はありません」

 

と服従を示し受容を確かなものとすることを目的とした安全行動の一種だ、と述べています。

 

 

例えるなら、怖い先輩のパシリを引き受ける代わりに、殴らないで欲しいと願う後輩のようなものです。

自己批判的なイメージ

 

嫉妬から周りの評価を下げて取り残された人は、最終的には自分の立場の低さを認める自己防衛をするような未来が待っているかもしれません。

 

そんな未来を望む人は恐らくいないでしょう。

 

「(若い子は痩せ過ぎていて不健康だと言ってダイエットをやめた人)あのモデルさんと違って、このドレスを私が着ると牛みたいに見える」

「(パソコンやスマホなんて無くてもいいと頑なになった人)若い人と違って、私はコンピューターに対して救いようがないほど無能だ」

「(歌なんて歌っても何の意味もないと練習しなかった人)同僚と違って、私は自分の知ってる人の中で最も音痴だ」

 

もしくは攻撃

 

自分を下げて自己批判的になるかたもいらっしゃいますが、相手を攻撃して落とそうとする人も中にはいます。

 

自分が妬んでいた相手や、上手く行っている他人が不幸になるのを見て喜ぶ感情はシャーデンフロイデと言います。

 

 

 

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

 

 

嫉妬を力に変える方法(4つのスッテップ)

 

嫉妬の悪い面の心理動作を見てきました。

 

ですがこの強い感情には有用なメリットがあります。

 

それは「自分の欲しいものが明確になること」です!

 

価値と目標の違いアイキャッチ

 

このことを知り、どのように利用して嫉妬を成長に繋げていくか4つのステップにまとめました。

 

イケメンに憧れる男性を想定してご紹介します。

 

 

努力する人

 

 

①「無意味と感じる/価値がないと思う」気持ちに気づく、その中に憧れを探す。

 

酸っぱい葡萄に気がついた時は以下のような質問を自分にぶつけてみましょう。

 

アクセプタンスと瞑想 アイキャッチ

 

ジャニーズの子なんて痩せすぎていて男らしく無いしなんか弱そうそ感じる→どうして自分は突然他人の体型について指摘したのか?

 

「酸っぱい葡萄」では無いか?

 

今のスタイルから魔法で彼らのスタイルに変身することができたらその魔法を使うか?

 

自分は今の体型に完全に満足しているのか?

 

今の体型で健康に将来的な不安はないのか?

 

湧き出る質問

 

 

②嫉妬を打ち明け明確に目標にする

 

憧れに気がついたらそれを認めましょう、紙に書くのも有効な手段です。

 

私は彼らのスマートさや、異性に魅力的と思われる体型に憧れた。

 

その嫉妬心から他人の体型を避難し価値を下げる感情が生まれた。

 

自分のビール腹をコンプレックスに感じていて泳ぎにも行けない。

 

今年の夏に異性と海に行って遊べるくらい体を絞ろう!

 

体重は65キロ以下、体脂肪率は13%を目標にしよう

 

 

細身のハンサム

 

 

③周りに認めて欲しいものをなるべく細かく明確にする。

 

成功したらどうなるかも少し想定してみましょう。

 

自分は努力して変わる力があると思われたい。

 

男性としても魅力的な存在になりたい。

 

今年の夏は目標を達成して〇〇ちゃんを海水浴デートに誘う!見下してきたあいつらを見返す。

 

ゴール設定

 

④その目標を成し遂げるための最小の行動を考え実行する

 

例:近所のジムをネットで検索する。最近痩せた人に話を聞いてみる。ご飯の量を少しだけ減らす。毎朝3分散歩する。

 

最初のスタートは必ず最小の行動を考えてください、ここで大きすぎる行動に出ることは失敗の確率を高めたり、自己効力感の低下や自尊心の低下、計画の頓挫などのリスクを高めてしまします。

 

この4つのステップをより明確に前進や計画につなげる記事もご紹介します。

 

前進アイキャッチ
ゴール設定

 

まとめ

 

いかがでしたか?嫉妬から起こる心理動作の解説、自己批判への危険性、嫉妬を力に変える方法を紹介してきました。

 

自分の本当にやりたいことに気づいたり、計画を立てて努力をするなどは実際に行うにはとても難しいことです。

 

それらを行いやすくする心理テクニックもこれから記事にしていこうと思ってがまず参考図書を紹介しておきます。

 

①自分の本当の目標に気づくのが難しいと言う方にお勧めinsight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~

 

②自分の気持ちを受け入れるのが難しい方にお勧め幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 (単行本)

 

③計画をたて実行するのがにがてと言う方に倒れない計画術:まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!

 

④今更努力なんてしても意味がない、努力するのが苦手な方にマインドセット「やればできる! 」の研究

 

既に自己批判的な思考に陥り困っている方にはセルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

 

 

まとめ
  • 自分の嫉妬に気づくには「無意味と感じる/価値がないと思う」に注目する
  • 嫉妬は成長を妨げ自己批判へ続く恐れがあり危険
  • 自己批判的な言動は社会への防衛本能という側面がある
  • 嫉妬は自分の目標を明確にし行動のきっかけにできるメリットがある

 

そもそも相手から嫉妬されたくはないですよね?

 

嫉妬の対象といえば自慢話!嫌われる自慢話の仕方について紹介しています↓

耳をふさぐ女性

 

 

 

 

 

 

 

実際の活用体験

たてがみアイコンこの活用体験は、私が今回紹介したテクニックを使うときに心がけていることや、使ってみた個人的な感想文です。皆様の活用に生かして頂けると幸いです。

今回の実際にあった活用体験はまさに今回の記事で紹介した力に変えるステップを私が行なった体験について書こうと思います。

 

私は筋肉質な人ややタンクトップの男性を見るたびに「歩きながら常に自慢しているようだ」と感じ始めていました。

そんな時嫉妬の心理学を学んで、これは完全に酸っぱい葡萄を発動していると思いました。

なぜなら私自身、小さい頃の私は格闘家のむきむきボディに憧れ、中学の部活動でも水泳の時間女子に見せるために腹筋をしていたからです。

それがなぜこの歳になって、自分の努力で屈強な体を手にした人に対して「自慢しているようだ」なんて思うのか

それが嫉妬心だと初めて自分で気付いた時は、少しばかり自己嫌悪したものです。

 

しかも気づいたは良いもののなかなかすぐにジムに通いだすことはできませんでした「自分には時間がないから」を発動したのです

しばらく行動に移せない日々が続きました、行こうか、行くまいか、今の生活ルーティンを変えるのか、どうするのか

割と悶々とした日々の中で私の背中を押してくれたのはDaiGoさんの「週40時間の自由をつくる 超時間術」でした。

この本を読んで、私には実際は時間があるんだと認識し、もう言い訳はしないと心に刻んだのです。

 

(この時計測してみたら、忙しさを感じながら1日に3時間以上スマホをいじっている時間がありました、フィットネスレベルのジムなら

集中して一日1時間のトレーニングを週三回継続して行えば肉体に変化が起こります)

 

そこからはステップに沿って目標を定め行動を開始したのですが、動き始めて感じたことは

「行動するかしないか考えるよりも、どう行動するか考えている方が楽だ」ということでした

行動してしまった方が精神的に楽だというのは皆さん日常生活でも経験があると思います。

例えば、お風呂に入るのが面倒に感じても、お風呂の途中で洗うのが面倒になって出てきたという人はほとんどいないと思います。

お皿洗いでも、洗い始めたらお皿を二枚残して面倒だから途中でやめることもありません。

一番面倒なのはやるかどうか考えている時だと実感することができました。

 

そしてこのステップで大切な「始めるにあたっての最小の行動を探して実行する」は

私の場合、ネットで調べたりするのも面倒だったので、仕事の帰りに車でジムにアポなしで見学にいくという

なんとも大雑把な行動でしたが、そのまま当日に入会して、翌日はトレーニング用のウェアもないので

Tシャツにバスパンで通い始めました。 そのジムに2年半通い続けています。

 

嫉妬から行動に移して、体型が理想に近づいたり、新しいコミニティーと趣味を手に入れ、スマホを家で眺めるより生産的な

生活を手に入れることができました。

仮に、嫉妬したまま考えを変えることなく過ごしていたら10年後の自分はどんな姿だったのか。。。考えると怖いです。

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