後悔する選択「〇〇しとけば良かった」を減らす方法/死ぬ前に後悔する5つのこと

後悔する選択「〇〇しとけば良かった」を減らす方法/死ぬ前に後悔する5つのこと

 

これまでは「後悔が少なくなる選択の仕方」や

選択結果の満足度を高める方法」などを解説してきました。

 

ですが、同じくらい大事なのは「後悔する選択を知ること」かもしれません。

 

 

ひとつづつ検証しよう

 

 

どんな状況で人は選択に後悔をするのか、それを知ることで、重要な選択の助けになります。

 

今回は、後悔の心理、後悔が強まる選択、人が死ぬ前によく後悔することを解説します。

 

 

後悔という心理

 

当然ですが私達はみんな「後悔したくない」と思っています。

 

それと同時に「後悔をしないこと=浅はかさの象徴」だという心理も持っているようです。

 

 

知的謙遜テスト アイキャッチ

 

 

つまり、上手く行ったときや、良い選択ができた時も

後悔するところを探したり、更に良い方法を探そうとする心理があります。

 

なので、ナルシズム傾向自尊心がよっぽど高い人でない限り

100%上手く行った!最高の結果だった!

 

とは受け取りにくい面があり、全く後悔しない人を見ると

考えが浅い」とか「単細胞・能天気」などマイナスのイメージを感じる時もあります。

 

将来する後悔も恐れている

 

さらに、後悔は結果に対してだけでなく、未来に対する後悔があることが分かっています。

それが「予測後悔(よそくこうかい)」です。

 

予測後悔
  • 今買わなかったら将来悔やむだろう
  • 若いうちに勉強しないと将来後悔するかも
  • 諦めたら将来悔やむことになりそう

 

予測後悔」は将来の自分が後悔するのでは?と思って現在の行動を変える力を持っています。

 

お金に惑わされる

 

 

この心理はビジネスにも活用されています。

 

ビジネスで使われる予測後悔

  • 本日限定の特売
  • ここでしか買えない
  • 宝くじは買わないと当たらない=買わないと未来のチャンスを逃している
  • この1品しか無い

 

 

ノーベル賞受賞者認知科学者ダニエル・カーネマンの研究でも

人は得をするより、損をすることを重大に捉える」ことが分かっています。

 

予測後悔は、将来的な損や後悔を刺激する効果があります。

 

予測後悔を大きく見積もりすぎてしまったり

予測後悔に対処してもそれほど幸福度が上がらないことを教えてくれるのが

ダニエル・ギルバート明日の幸せを科学する」です。

 

 

 

明日の幸せを科学する

 

 

長い後悔と短い後悔

 

後悔について多くの研究が示しているのは

「やった後悔」より「やらなかった後悔」のほうが強く、長く引きずるということです。

 

心理学で言う「自分の不作為(ふさくい)

=行動しなかった、消極的に振る舞った認識は後悔を強く、長引かせる可能性が高いのです。

 

 

やらなかった後悔

 

 

心理学者ニール・ローズが後悔の長さについて調査しています。

 

 

ローズによると、人は自分の意志で行動を起こした場合

失敗したとしても引きずる可能性は低く立ち直りも早いと報告しています。

 

 

それに対して強く、長く引きずるのは、自分の意志ではなく

他人の影響で起きた後悔だとしています。

 

 

他人の意志だと後悔する
  • 他人の指示や、言いなりになって選択した感覚があること
  • 周囲の期待やプレシャーに応えようと行動したこと
  • 〇〇しなければならないと感じて行ったこと

 

後悔が、自分の意思決定によるものなのか

他者や周囲の影響による選択や決定なのかによって強さや長さは変わるようです。

 

 

上司からのパワハラ

 

 

ポジティブ心理学でも、自分で意思決定をして

人生のコントロール感を高めると人生の幸福度が高まる事がわかっています。

 

 

特におすすめ!2020年10月に出た最新のクリティカルシンキング=合理的思考の本です

問題を解いて行くことで

知らない内に陥っている思い込み、判断の歪みを直し、科学的思考を学ぶことができます!

 

思考力改善ドリル: 批判的思考から科学的思考へ

 

 

最も後悔する選択の仕方

 

つまり、数々の先行研究とローズの研究を合わせて考えると、人が最も強く後悔を感じてしまうのは

 

他人の影響で、やらなかった後悔」と言えそうです。

 

 

他人の影響でやらなかった後悔
  •  ダンスなんて何の意味があるの?と親に言われ挑戦できなかった
  • 転職したかったけど、今はやめとけとアドバイスを受けて踏み切らなかった
  • あの人は止めときなさい、と言われ好きな人と結婚できなかった

 

 

上手な説得

 

 

もし他者からのアドバイスを受けて、行動しない、やらない選択をする場合

 

〇〇さんの意見を取り入れて、合理的に考えた結果、自分でやらないことを選ぶ!」のように

 

自己決定の認識や、合理的な選択スタイルにすることで後悔が弱まることが期待できます。

 

選択スタイル アイキャッチ

 

 

死ぬ前にする後悔

 

人間が死ぬ直前に後悔することは大きく分けると「健康・挑戦・人間関係」のようです。

 

オーストラリア人で余命3〜12周間の患者の緩和ケア介護を長年続けた

ブロニー・ウェアという女性は、死を目前とした患者が共通して語る後悔をまとめています。

 

 

死ぬ瞬間の5つの後悔

 

もっと自分らしく生きればよかった

 

最も多かった後悔が「もっと自分らしく生きればよかった」です。

 

過去に「完璧主義はやばい!」でも解説しましたが

他人の期待に応えようとするプレッシャーは特に強いストレスになります。

 

完璧主義 アイキャッチ

 

他者から

 

他者の期待に答えたいストレス

  • 嫌われたくない
  • 褒められたい
  • 認められたい

 

 

と願い、他人の人生を生きてしまったと感じる後悔が強いようです。

 

 

耳をふさぐ女性

 

 

SNSで数百万のフォロワーをもつオーストラリア人モデル、エセナ・オニールさんは

 

「注目や承認、地位に執着し、他人が憧れるものばかりを追いかけた結果、自分に全く自信が持てなくなった」

 

と全てのソーシャルメディアを辞めることを発表しファンを驚かせたそうです。

 

是非このブログでご紹介している

自分の人生の価値」を基に行動する方法なども参考にしてみてくだい。

 

 

価値と目標の違いアイキャッチ

 

 

働きすぎたこと

 

特に男性に多かった後悔らしいですが

これからの時代女性にも当てはまります。

 

働きすぎて家族が崩壊したり、健康を損なうと人生に大きな後悔が生まれます。

 

 

 

仕事は人生の幸福度とも関連が高く、どのような仕事が人を幸福にするのかは

ポジティブ心理学でわかった人生を幸福にする4つの内発的報酬 前半

という記事でポイントを解説しています。

 

また近代哲学者のハンナ・アレントは著書「人間の条件」のなかで人の活動は

 

アレントの考える人間の条件

  • 労働=生活のために収入を得ること
  • 仕事=自己表現などクリエイティブなこと
  • 活動=公共のためにやること、ボランティアや社会貢献

 

 

3つに分けられると主張し、現代は労働消費ばかりが行われ

人間に必要な仕事活動を行えていない点を指摘しています。

 

 

好きでやってることを褒めるな

 

 

余暇や家族、友人との時間を充実させること

労働だと感じている作業の仕事的側面を考えてみるなど

 

お金のためだけの労働に人生を浪費ぜず、自分にとっての仕事やその内容、活動

それらを通した個人的成長などにも目を向けてみましょう。

 

素直な感情を表現しなかったこと

 

外国より感情を表現したり

自分の意見を表明することを避ける日本ではこの後悔は多くなるかもしれません。

 

ですがただ感情を全て出して相手にぶつけるだけではコミニケーションに問題が生まれます。

 

 

 

 

私お勧めのコミニケーションはNVCアサーションACTです。

 

これらのコミニケーション法についても記事にしていこうと思っています。

 

 

アサーションDESC法 アイキャッチ

 

 

 

 

友人に連絡をあまりとらなかったこと

 

ハーバード大学が行った大規模な追跡調査の結果でわかったこと

人生の幸福度に最も影響を与えていると示唆されたのが友人関係です。

 

20代までは友人の数が増えることで幸福度が上がるという調査もあるようですが

30代以降は友人の質が重要なようです。

 

 

笑いとシャーデンフロイデ アイキャッチ

 

 

深い話、深刻で込み入った話

悩みや本音などを打ち明けられるような友人が居るかいないかがとても大切なようです。

 

 

あなたはなぜ「友だち」が必要なのか

 

もっと自分の幸せを追求すればよかった

 

記事の中でもご紹介しましたが、人に言われてやらなかった後悔が特に強く長引きます

 

集団主義と個人主義」の記事でもご紹介しましたが

日本人は周りに合わせることでモチベーションや成果が上がる場合もあります。

 

 

メラトニンはスタートライン

 

 

ですが常に自己決定の認識は持つように意識したほうが良さそうです。

 

仕事を引退する方向けに書かれたずっとやりたかったことをやりなさい。

 

の中でも、老後は若い頃やりたかった事に挑戦するのがいいと言うように

いつからでもやりたかったことを初めてみましょう

 

 

骨粗しょう症は高齢者注意

 

 

今更遅い」とか「良い結果や成績が残せないだろう」と称賛や名誉を軸に考えてしまう方は

成長マインドセットを学んで、挑戦や成長に意識や注目を切り替え

是非挑戦してみることをおすすめします。

 

 

 

 

まとめ

 

今回は後悔する選択や行動について解説してきました。

 

ブロニー・ウェアさんが人生の選択で重要だと思っていることは

 

  • 意識的に選ぶこと
  • 賢く選ぶこと
  • 正直に選ぶこと

 

だそうです。

 

 

この記事のまとめ

  • やった後悔よりやらない後悔のほうが強い
  • 自分の意志で行った方が後悔が少ない
  • 他人の影響で行わなかった後悔が一番強く長い
  • 死ぬ前に後悔するのは健康・挑戦・人間関係

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